シルク素材を使ったナイトキャップのブランドを運営している筆者が、実際にシルク製品を洗濯した経験を元に、シルク生地の洗濯方法について紹介します。
シルク素材と言っても、その生地にどれくらいの量シルクが含まれているかや、組み合わされている素材は様々。
この記事では主にシルクコットン生地と、シルク100%の生地について書いていきます。
シルク100%生地のお洗濯
全部の商品がこうなっているかはさておき、基本的にシルク生地を用いた製品の洗濯表示は次のようになっているのではないでしょうか。
- 手洗い
- 漂白NG
- タンブル乾燥NG
- 日陰で自然乾燥
- アイロンNG
- ドライクリーニングNG
- 中性洗剤使用
実際、筆者が生産しているナイトキャップのパッケージには、写真の通り洗濯表示をつけています。
しかし、NG、NGと言われても、じゃあどうすれば良いのかピンときませんよね。
そこでこの洗濯表示を簡単に意訳すると次の通りになります。
中性洗剤(オシャレ着用洗剤)を使い洗濯機は使わず手洗いした後に、形を整えて陰干しする
シルクの手洗い方法については、詳しく紹介している他のサイトの記事が沢山あるので、詳細はそちらに譲りたいと思いますが、極簡単に説明すると次のような感じ。
- 手洗い方法
- 20度のぬるま湯に洗いたいアイテムを浸け、オシャレ着用洗剤を加え手の平を当て上下させるように洗い、優しくすすぐ
※こすらない、揉まない
シルク100%生地を洗濯機で洗ったらどうなる?
でもですよ。手洗いするのって、端的に言うと時間もかかるし面倒ですよね。
そこで筆者は、洗濯機の手洗いモードでオシャレ着用洗剤を使い、ネットに入れて洗濯してみました。※縮むので乾燥機は使っていません
結果、シワシワにはなってしまうけれど、着れなくなるわけでもありませんし、わたしの感想としては、「まあ、のばせば大丈夫かな」って感じで許容範囲内。
昨今のオシャレ着用洗剤はほんとすごいですね~
段々と調子にのってきた筆者は、ついに洗濯機を「手洗いモード」にすることを忘れてオシャレ着用洗剤も使わず(洗濯ネットは引き続き使って)洗ってしまいました。
※真似しないでください
するとどうでしょう。ものすごくシワシワ、というかもはやギシギシ?になってしまいました。着れなくなってしまったわけではないけれど、すべすべの肌触りや光沢が犠牲になってしまった感は否めません。
シルクの良さ、どこ行った?
筆者オススメ。アイテム別タイパの良いシルク100%アイテムの洗い方
ここから書くことは私感でしかないので、興味がなければ読み飛ばしても大丈夫ですが、シルク100%のアイテムを手洗いしたり洗濯機で洗ったりしてみた結果、筆者がたどり着いた洗濯方法をお伝えします。
シルクのシャツなど、光沢感が命!なアイテムは手洗いして、アイロンを当てる(スチームアイロンは使わない。アイロンはあて布をして低温度、短時間で)。
ナイトキャップなどの外に着けていかないものは洗濯機の手洗いモード・オシャレ着用洗剤とネット使用・形を整えて陰干しでOK
シルク50%、コットン50%生地のお洗濯
お次は、シルクとコットンが半分ずつ使われている生地のお洗濯について紹介します。
因みに、筆者の運営しているナイトキャップブランドITSUKIでは、towariシリーズを除く全てのナイトキャップに使われているのがこのシルクコットン生地です。
洗濯表示は、シルク100%生地と変わらず、多くの場合次のようになっているでしょう。
- 手洗い
- 漂白NG
- タンブル乾燥NG
- 日陰で自然乾燥
- アイロンNG
- ドライクリーニングNG
- 中性洗剤使用
生地を傷めないように洗濯する方法も、シルク100%生地と変わらず次の通り。
中性洗剤(オシャレ着用洗剤)を使い洗濯機は使わず手洗いした後に、形を整えて陰干しする
- 手洗い方法
- 20度のぬるま湯に洗いたいアイテムを浸け、オシャレ着用洗剤を加え手の平を当て上下させるように洗い、優しくすすぐ
※こすらない、揉まない
洗い方は、コットンが入っていても入っていなくてもシルク100%生地と一緒。ということです。
シルクコットン生地を洗濯機で洗ったらどうなる?
さて、筆者の私感ですが、シルクコットン生地の真価が発揮されるのは、洗濯機で洗った時です。
白状すると、私はシルクコットン生地を使ったナイトキャップをネットに入れて洗濯機で他の洗濯ものと一緒に洗っています。手洗いモードにせず、オシャレ着用洗剤も不使用です。
※縮むので乾燥機だけは絶対避ける!
※自己責任で実行してください
この洗い方で生地の状態を最善に保てているかというと、答えは勿論NOです。より良い光沢や風合いを求めている方に残る道は「手洗い」ただ一つです。
しかし、シルクコットン生地の良いところはこんなズボラな洗い方でも、「ギシギシ」にはならず、「ま、許容範囲内かな」程度の洗いあがりになること。
(オシャレ着用洗剤を使えば風合いが更にましになるのは言わずもがな)
まとめ
さて、ここまで長々と書いてきたことをまとめると、次の通りです。
-
シルク100%でも、シルクコットンでも、風合いや光沢重視の場合
→オシャレ着用洗剤+20度のお湯+揉まずこすらず押し洗い+優しくすすぐ+形を整えて日陰干し
→シルクのシャツや高価な下着などにオススメ -
シルク100%でも、シルクコットンでも、洗濯機を使って時短したい場合
→洗濯機+手洗いモード+オシャレ着用洗剤+洗濯ネット+形を整えて陰干し
→ナイトキャップなど、人目につかないもののお洗濯にオススメ -
シルクコットンを一番簡単に許容範囲の仕上がりで洗いたい場合※シルク100%生地にはやめておきましょう
→洗濯機+洗濯ネット+形を整えて陰干し
→洗いあがりの風合いより、とにかく手軽さを求める人にオススメ -
全てのパターンの禁止事項
→乾燥機の使用
最後になりましたが、これだけは伝えさせてください。
何はどうあれ洗濯表示に従うことこそが衣類にとって最善だということを。