【シスター商品開発記】お客さまの声から生まれた、髪が短い人のための全く新しいナイトキャップ

【シスター商品開発記】お客さまの声から生まれた、髪が短い人のための全く新しいナイトキャップ

今回、ヘアークレープリーに続く全く新しいナイトキャップを発売しました。

その名も「シスター」。

このシスターは、ヘアークレープリーをお使いいただいているお客さまのご意見から生まれたナイトキャップです。

ナイトキャップ

新作では、ヘアークレープリーではカバーできない要望に応えたい

 ITSUKIのブランドがスタートして、おおよそ2年ほどでしょうか。これまでいただいたお客さまのレビューや、アンケート、SNSでのコメントなどを目を皿のようにして拝読させていただいています。

多かったご意見としましては、

  • 大きすぎる
  • ゴムがきつすぎる
  • 起きたら脱げている
  • 後ろ髪がはねる

主にこの4点でした。

主題とはずれてしまうのですが、ヘアクレープリーのゴムのサイズ感については2度ほどアップデートしており、お客さまからのアンケート結果を基に現在のサイズに落ち着きました。

勿論、誰一人として同じ頭の形の人はいませんので、誰にでもベストフィット!というのは不可能ではありますが、デザイナーとしては今のサイズ感がベストだと太鼓判を押せます。

そこで、残るはこの2つのご意見。

  • 大きすぎる(解決済み)
  • ゴムがきつすぎる(解決済み)
  • 起きたら脱げている
  • 後ろ髪がはねる

起きたら脱げている、に関しては、ゴムのサイズ感調整でかなり改善しました。でも、「絶対に」脱げないを求めるお客さまには不十分な部分もあるかと思われます。例えばニットキャップをかぶって眠るのと同じような状態なので、何かの拍子に脱げてしまうことはあり得ます。

もう一点、後ろ髪がはねる件については、髪が長い場合は基本的に髪の自重があるので上にむかってはねることはありません。よって、この問題が起こるのは髪が肩より短い方です。

そして私自身、色々と髪の長さを変えてヘアークレープリーを試す中で、髪を巻き込んでかぶることができる長髪の方に比べて、髪が短い方がヘアークレープリーをかぶる場合の方が脱げやすいのではないか、という気付きもありました。

そこで、新製品では「髪が短い方にむけたデザインで、とにかく脱げないこと」を絶対条件に開発を始めました。

誕生したのは顎の下でリボンを結ぶ、全く新しいナイトキャップ「シスター」

ナイトキャップ

ここまではっきりと絶対条件や使ってくださる方の像が見えていると、デザインは自ずと決まってきます。

ヘアークレープリーは下から上に、ヘアバンドをつけるようにかぶる設計にすることで、後ろ髪をナイトキャップ内に入れ込むことができますが、新作の「シスター」では逆に、通常の帽子をかぶる時と同じく、上からかぶります。

単純なことですが、髪の長さが肩より短ければ、帽子で覆われることになるので後ろ髪が上に向かってはねることはありません。

そして顎の下でリボンを結ぶことで、脱げてしまうことも、まずありません。

勿論、髪に当たる面の素材には、これまでと同じシルクコットンを使っています。――表生地には、今回新たにオリジナルのテキスタイルを採用したのですが、長くなるのでそれはまた別の記事にまとめますね。

「シスター」と「ヘアークレープリー」、髪の長さ別オススメモデル

勿論、お好きなデザインで選んでいただいても良いのですが、デザインしたわたしから、髪の長さ別オススメモデルをお伝えさせてください。

髪が肩より長い方にはヘアークレープリー

髪が肩より長い方には、圧倒的にヘアークレープリーをオススメします。シスターは髪が短い人のために作ったモデルなので、肩より下にくる部分の髪を摩擦から守ることは想定していません。

その点、ヘアークレープリーは長い髪をナイトキャップに自動的に収納して、摩擦から守ることができます。

ナイトキャップ

髪が肩より短い方にはシスター

髪が肩より短い方は、是非シスターを試してみてください。他のナイトキャップと違い、髪を上手くナイトキャップにしまい込む手順は必要ありません。髪をブラッシングしてから、ポンと被って顎の下でリボンを結ぶだけです。

苦しくないのか、疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください。デザイナーが試作を繰り返して帽子の角度を調整した独自の設計で、首元ではなく顎の下でリボンを結んで固定することができます。

顎の下で結べば、苦しいことはありません。

ナイトキャップ

髪の長さに関係なく、脱げにくいモデルを選びたい方

脱げにくさのみで考えた場合、リボンで固定できるシスターをオススメします。

しかし、「髪が肩より長い方にはヘアークレープリー」の欄でご説明した通り、帽子の外に出ている部分の髪は摩擦を防ぐことができませんので、事前にしっかりご検討くださいね。

髪の長さに関係なく、首周りの髪をまとめたい方

後ろ髪を一つにまとめたい場合は、ヘアークレープリーがオススメです。

因みに、短い髪を全部ヘアークレープリーの中に入れて上に上げてしまうと襟足がはねることがあります。

解決方法としては襟足を外に出して被るのがおすすめです。もしくは、後ろ髪を左右に分けて、右の髪は左耳の方に。左の髪は右耳の方に収納して眠ると上に向かってはねることはありませんので参考にしてみてください。

シスターのデザインソース

ナイトキャップ

ITSUKIのナイトキャップは、ヘアークレープリーしかり、シスターしかり、根本的には工夫をこらしたスカーフのかぶり方に着想を得ています。

ヘアークレープリーはかぶるとターバンのようにも見えますが、シスターはマチコ巻のような見た目になります。

しかし、今回はそれだけでなく中世のヨーロッパで市井の女性やアーミッシュの女性がかぶっているボンネットも参考にしました。

かぶった姿は修道女のような雰囲気もあるので、名前を「シスター」と付けました。

リボン結びだと少しガーリーになりすぎるのですが、ネクタイのように結べばパーカーのフードのようにも見える、アレンジが楽しいデザインです。

フリルの付いたネグリジェにも、オーセンティックなパジャマにも、そして案外スウェットなんかにも似合う「シスター」。是非毎晩のヘアケアのおともにしてください。

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