【写真つき】「ナイトキャップ」と「シルクの枕カバー」の効果を実際に使って検証

【写真つき】「ナイトキャップ」と「シルクの枕カバー」の効果を実際に使って検証

冬になるとSNSやテレビの紹介で目にする、寝ている間の髪の摩擦を軽減するアイテム、ナイトキャップとシルクの枕カバー。

だけどそもそも、ナイトキャップやシルクの枕カバーは本当に効果があるのか、疑問もありますよね。

更に、自分に合っているのはナイトキャップか枕カバーか分からないという方もいらっしゃると思います。

ずばり、実際に毎日ナイトキャップやシルクの枕カバーを使っている筆者の感想をお伝えすると、ナイトキャップもシルクの枕カバーも髪の摩擦軽減に大きな効果を感じています。

この記事では、ナイトキャップと枕カバーを使って一晩眠った翌朝の髪の状態を写真を交えながら、効果やアイテム選びについて詳しく解説します。

摩擦対策なしと、ナイトキャップやシルクの枕カバーで摩擦対策した場合の髪の比較写真

そもそもナイトキャップ・シルクの枕カバーとは

ナイトキャップとは?

まず、ナイトキャップとはなんなのか。その起源から現在に至るまでをご説明します。

防寒やシラミ予防のために、中世ヨーロッパで生まれたといわれるナイトキャップ。17世紀、貴族階級では大きくてかざりのついた帽子が好まれるようになるのに対し、質素を好むピューリタンの女性はかざり気のない亜麻布で頭を覆いました。
貴族たちは、家に帰って帽子を脱いだ後、髪が乱れないように、はたまた防寒やシラミ予防のために、その亜麻布の帽子に似た帽子をかぶったといいます。
そして18世紀になると、その亜麻布の帽子がかざりつきのナイトキャップに発展し、みだれた髪を隠すために裕福な女性に用いられたのだそうです。

しかし近年、髪と寝具の「摩擦」や髪の「乾燥」を防ぐことができると人気を博しており、今や美容アイテムとしての側面が強くなっています。

摩擦を防ぐことで髪へのダメージを軽減でき、寝ぐせの抑制にもなるだけでなく、髪につけたアウトバストリートメントが寝具や肌に移らないこと。寝ている間に髪をまとめることで寝返りが打ちやすいことなどのメリットも、ナイトキャップの人気の秘密です。

ナイトキャップの形の種類やかぶり方について、更に詳しい解説はコチラ
ナイトキャップとは? かぶり方は? ナイトキャップ開発者が徹底解説!

シルクの枕カバーとは?

シルク生地のベッドカバーや枕カバーは、昔から光を放つ質感から、リッチさの象徴でした。
15世紀、ルネッサンス時代には、羽毛などを覆うシーツとしてシルクやビロードの生地が使われたとか。

しかし昨今、シルク生地のナイトキャップの美容効果や、寝具と髪の摩擦によるダメージが注目を集め始めるや否や、シルク生地の枕カバーも摩擦を軽減させるとして新たに注目を浴びることになりました。

ナイトキャップとシルクの枕カバーを徹底的に比較した解説はコチラ
ナイトキャップよりシルクの枕カバーの方が良いって本当?ナイトキャップ開発者が徹底比較・解説!

寝具と頭の重みによる摩擦が、髪に与える影響

摩擦を抑えるナイトキャップやシルクの枕カバーの効果について紹介する前に、まずは摩擦対策を行わなければ髪がどうなるのかを確認しておきましょう。

写真左はお風呂上り、アウトバストリートメントをつけて髪を乾かし、仕上げにヘアオイルをつけた状態。

右は言わずもがな、寝起きで寝ぐせがついた状態です。
髪は乾燥してごわごわした手触り。クシを通そうにもところどころにひっかかりを覚えて、髪が切れてしまうことを覚悟して無理やり引っ張ることもしばしば。
寝ぐせを完全にとるためには一度髪を濡らすしかなく、忙しい朝の時間がどんどん奪われていきます。髪が長い方の場合はなおさらではないでしょうか。

お風呂上りにヘアケアにかけた時間はなんだったのか。
摩擦や乾燥の悪影響が、ヘアケアの効果を遥かに凌駕しているのは、この寝ぐせを見るに明らかです。

ナイトキャップの実際の効果

実験を行ったわたしの髪質は、柔らか目でくせ毛。更にブリーチした後に黒染めしているので、割と傷んだ状態です。

実験を行うにあたり、眠る前のヘアケアは毎晩同じようにしています。アウトバストリートメントをつけてドライヤーをあてた後、ヘアオイルをつけて整えた状態です。

シルクコットン生地を使ったナイトキャップで実験

摩擦対策アイテムナイトキャップの効果を実験

検証写真は右はシルクコットンのナイトキャップを一晩かぶったまま眠り、朝起きたそのままで、クシも通していない状態。一目見てお分かりいただける通り、寝ぐせがかなり軽減されています。

髪を帽子で覆っているので、乾燥も抑止できて手触りにしっとり感があります。

クシを通しても絡まりによるひっかかりはありませんし、少しクセがついたところも軽いブローだけで素直にまとまります。

使ったアイテムはこちら。シスターのピンクレッド。

裏地がシルクコットン生地の、髪が肩より短い方のためのナイトキャップ。あごの下でリボンを結ぶだけで簡単にかぶることができて、脱げることもありません。

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シルク100%生地を使ったナイトキャップで実験

シルク100%生地のナイトキャップを使った場合も、大きな寝癖がついていない。それだけでなく、シルクコットン生地のナイトキャップを使った時に比べて更に摩擦が軽減されたためか、ふわふわしたアホ毛が少ないのが見て取れます。

※耳の後ろの寝ぐせは、髪を乾かすのが不十分だったときあらわれます。ナイトキャップをかぶる時は、しっかりドライヤーをあててください

使ったアイテムは、裏地がシルク100%生地のシリーズtowariから、ショートカット用ナイトキャップのシスター、ローリエ。

表生地が麻なので、より通気性良く年中使っていただきやすい構成です。

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ここまでの写真付きの解説で、ナイトキャップの効果を十分ご覧いただけたかと思います。しかし、毎晩ナイトキャップをかぶることが習慣化できそうにない方には、シルクの枕カバーをオススメします。

ナイトキャップをかぶることによって髪が押さえつけられてボリュームダウンし、ペタっとなるのが気になる方にも、枕カバーの方が適しています。

また、乾燥の抑制についてもやはりナイトキャップの方が優れていますが、逆に頭皮の蒸れを抑止したい人には枕カバーをオススメします。

ナイトキャップをかぶることによるデメリットや注意事項をまとめた記事はコチラ
ナイトキャップ、かぶっても無意味? むしろ逆効果? ハゲる? ナイトキャップの開発者が徹底解説!

シルクの枕カバーの実際の効果

続いて、こちらも筆者のブランドITSUKIから、シルクコットン生地の枕カバーを一晩使って効果を検証しました。

シルクコットン生地を使った枕カバーで実験

摩擦対策アイテムナイトキャップの効果を実験

ナイトキャップほどではありませんが、シルクコットンの枕カバーを使った場合も、しっかり寝ぐせを抑制してくれていますね。

写真で見て取れる髪のふくらみや寝ぐせもガンコなものではなく、ブラッシングやブローでとれるような、程度の軽いもの。髪がぶちっと切れてしまうような絡まりもありません。

使ったのは、髪にあたる面にシルクコットン生地を採用した枕カバー、キツムのコヅチ

この枕カバー、寝心地にもこだわっています。寝ている間に首や頭がすべらずに安定するよう、枕の背面はコットン100%。髪にあたる面はシルク50%、コットン50%の生地を使っています。

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シルクの枕カバーよりも、もっと寝ぐせ帽子効果や、保湿効果を求める方にはナイトキャップをオススメいたします。

まとめ

ナイトキャップや枕カバーを開発・販売している筆者は、もう5年ほど毎晩ナイトキャップを使い続けています。

だからこそ、寝ている間の摩擦対策を何もしないとどうなるかをすっかり忘れていて、今回の検証であまりに髪が爆発するので驚いてしまいました。

逆もしかりで、まだナイトキャップもシルクの枕カバーも使ったことがない方は、是非使って効果を感じてください。

寝ている間の摩擦対策は、ヘアケア効果や朝の時短の効果は勿論ですが、一晩で効果を実感できるのも利点の一つです。

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